◇ シナリオ製作に関して ◇

Q.質問 オリジナルのカードを作成するときの、色数、大きさを教えて下さい。
A.回答
カードに使用されるグラフィックのサイズは全て74×94(横×縦)で統一しています。中途半端な数値ですが、製作中の都合上こうなりました。

カードの色数には特に制限はありません。しかし、グラフィックの容量が大きければ実行時のメモリ使用量が増える事になります。また、ネット上で配布する事を考えると容量は小さいに越した事はありません。そこで、groupAsk内では出来るだけ16色のものを使用しています。

また、カードの絵にかけられるマスクですが、カードの絵は、左上隅(0,0)のドットの色を透過色として識別されます。

Q.質問 イベント中に、キャラクターの性別による分岐っていうのはできますか?
A.回答
可能です。
方法は『称号クーポンシステム』を利用します。
ゲームの実行中、キャラクタ達は、その性別によって、男性の場合、"_♂"のクーポンを所有し、女性の場合"_♀"を所有しています。
これらのクーポンを利用して判定を行えば、男性、女性によってイベントを分岐させる、もしくはメッセージを変えるなどといった事が可能となります。
『称号クーポンシステム』について、詳しくはヘルプをご覧下さい。

Q.質問 NPCとして出てきたキャラをPCにするイベントは作れますか?
A.回答
可能です。
シナリオに登場するキャラのPC化ですが、カードワースは独特の『連れ込み宿システム』を採用しています。
NPCとしてパーティに加わっているキャラクターは、シナリオ中で帰してやらないとそのまま冒険者の宿までついてきてしまいます。ほとんど、一種の誘拐ですけど(笑)。
ですから、シナリオのキャラをPCにする事も全ては製作者の工夫次第です。

Q.質問 召還獣をアイテムなどに戻すことはできますか?
A.回答
召喚獣を破棄する事なら可能ですが、アイテムなどに戻す事は不可能です。
CWにおいて召喚獣はかなり強力なカードです。“ずっと一緒にいる召喚獣”も作成できますが、これは敵キャラ用の機能といえます。冒険者に持たせると強くなり過ぎる恐れがあります。もし、そういうキャラを作りたいのでしたら、キャストカードで作成してNPCとして登場させるべきだと思います。そのまま冒険者の宿に連れ込めば、次回からPCとして使う事も出来ます。

Q.質問 最初のページの設定が出来ないのですが?
A.回答
最初のページの設定はデータウィンドウのシナリオビューリストの一番上に表示されているシナリオ名をダブルクリックする事によって開かれる概略の設定ダイアログの【詳細データ】のページで行ってください。

Q.質問 平均的なPCの初期能力はどのぐらいですか?
A.回答
キャラクターの能力値ですが、平均的なキャラの能力値は身体的特徴がオール6(合計36)、精神的特徴がオール0といったところです。身体的特徴は上限が15まで用意されていますが、冒険者の場合でしたら12を超える事はほとんどありません。
平凡なキャラでしたら、身体的特徴は4〜9、精神的特徴は−2〜+2の間でまとめるべきかと思います。

Q.質問 レベルアップのシステムはどのようになっていますか?
A.回答
レベルはクーポン(経歴、または称号)の合計得点で決定されます。
取得しているクーポンの合計得点が増える事によって、レベルは上昇していきます。
初級のシナリオで配られるクーポン券は1〜2点です。

Q.質問 Mate1.widなどのファイルにはどこまで情報が記されているんですか?
A.回答
ファイルの種類によって、そのデータ内容はまちまちですが、キャストカードや、スキルカードといった、他のシナリオでインポートする事ができるカードに関しては、そのデータ内にグラフィックデータも含めてあります。

Q.質問 エディタ上で、イベントメッセージの設定で、顔グラフィック選択の中に「選択中」というのがありますが、どういう意味ですか?
A.回答
これは、パーティで現在、選択中のキャラクターが喋るって意味です。選択中っていうのは、例えば、そのイベントが発生する為の行動を行ったキャラクターだったり、イベント中で、ユーザに選ばれたキャラクターが選択中です。
逆に、「ランダム」は、パーティの中から、無作為に選び出したキャラクターの事です。どのキャラクタの顔が表示されるかわかりません。

Q.質問 フラグの使い方がいまいちわかりません。
A.回答
カードワースはシナリオの進行状態を管理するため、フラグとステップ、二種類のデータを用意しています。その内、フラグは正か否か、表か裏かのような二つの状態を持つデータです。カードの表示/非表示の設定にも利用されています。
フラグの作成はボタンバーにある『フラグの作成』ボタン(水色の旗の絵のボタン)で行います。このボタンはデータウィンドウ(エリアなどがリスト表示されているウィンドウ)の【状態変数インスペクタ】のページが選択されている場合にしか使用できないので注意して下さい。
フラグの使用はフラグ分岐、フラグ変更のコンテント(イベントを構成する要素)を用いて行います。フラグ分岐はその時のフラグの状態に応じて二つのコースにイベントを分岐させます。フラグ変更はフラグの値を変更します。この二つのコンテントは前もってフラグを用意しておかなければ使用できないので注意して下さい。

Q.質問 ランダムって2パターンしかランダム設定できないんですか?
A.回答
ランダム分岐は、以上以下の2種類しかありません。しかし、その分岐先にさらに、ランダム分岐を繋げていけば、分岐パターンは幾つも作れると思います。

Q.質問 メニューカード(隠し扉等)を表示させたり非表示させたりするのは、「カード参照先」の選択のようですが、TRUEとFALSEの関係を逆転させることはできませんか?
A.回答
不可能です。
現時点では、TRUE の時には表示だけです。

Q.質問 判定コンテンツの対象レベルをいくつにしていいかわからないので目安を教えてください。
A.回答
そのシナリオの対象レベルに関係してきます。勿論、難しいシナリオならば判定基準のレベルは高くなると言う事です。

Q.質問 テーブルのカードの大きさを自分で指定することは出来ないんですか?
A.回答
右下をドラッグドロップする事でサイズを変更できますが、数値指定はできません。
また、サイズを変更したら、[カスタム]モードにしないと、反映されません。

Q.質問 アイテムや技能の効果は最大いくつまでつけられるんですか?
A.回答
効果は、1つのカードに幾つでもつけられます。ただし、重複は不可能です。

Q.質問 召喚獣は召喚を行うことができないんですか?
A.回答
できません。無限増殖の恐れがある為です。

Q.質問 MIDI形式のファイル以外はBGMに指定できないんですか?
A.回答
現時点において、BGMは、Midiファイルのみが利用可能です。

Q.質問 レベルやステータスに適した体力の値がわかりません。
A.回答
体力の算出方法なんですが、以下の様な計算式になっています。
( 生命力/2 + 4 ) × ( レベル+1 ) + 精神力/2
つまり、平均的な人間の場合、レベル1で17、レベル2で24、31、38といった感じで上昇していきます。
ただ、これは、冒険者についての事で、敵キャラの場合は違ってきます。雑魚キャラならば、多少それより低くして、ボスキャラならば、多少それより高くします。ただ、この辺は、シナリオのゲームバランスにかかわるものなので、何度かテストプレイをするしかありません。

Q.質問 精神的効果の併用は可能ですか?
A.回答
精神的効果は重複できません。よって、精神的効果を併せ持たせた場合、後者のみが有効となります。

Q.質問 回避ボーナスなどを増やしたときそれがどれくらい影響するのか分かりません。
A.回答
回避、抵抗ボーナスはその行動に関してのみ、修正分レベルに修正が加えられると考えて下さい。つまり、レベル5のキャラの回避ボーナスを+4に設定すれば、回避行動に関してのみレベル9となるわけです。同レベルであれば、+4に設定すれば、ほとんど命中する事がなくなります。

これらのキャラクターのボーナスは、カードワースでは頻繁に使用するものではありません。あまり無茶な設定をすると著しくバランスを崩す恐れがあるので注意して下さい。

Q.質問 クーポンを使って特定のキャラを指定して行動や会話させたりできますか?
A.回答
クーポン分岐を使用すれば、可能です。

クーポン分岐には、付帯条件として、
 (1) 選択中のメンバ
 (2) ランダム
 (3) パーティ全員
の選択欄があります。

ここで、(2) ランダムを指定すると、パーティの誰か一人が指定されたクーポンを所有していればOKと言う意味になります。
この時、選択メンバーをクーポンを持っている最初のキャラに変更しますから、以降のメッセージで選択メンバとすれば、そのキャラの台詞とする事ができます。

(3) パーティ全員では、全員が指定クーポンを持っていればOKとなりますが、この時も指定メンバの切替を行います。
こちらは、クーポンを持っていないキャラが選ばれます。シナリオ内のみの一時的なクーポンを多用すれば、いろいろと細かい演出が出来るはずです。

シナリオ「教会の妖姫」のエリア、“エピローグ”のエリアイベントの最期の部分でちょっと応用していますので、参考にしてみてください。ここで使っているのは、同じキャラにしゃべらせないための処理です。

Q.質問 効果系カード用のダイアログで属性のタグに成功率修正値というのがありますが、あれは回避属性の当たり判定の修正値なのでしょうか?
抵抗属性にしている場合は関係ないのでしょうか?
A.回答
成功率修正値の件ですが、当たり判定の修正値と考えていただいて差し支えありません。
これは、抵抗の場合にも意味があります。
回避属性が素早く避けるものであるのに対して、抵抗属性の場合は気力で耐えるものとの意味合いがあります。抵抗に成功すれば、麻痺や毒などの効果は発揮しませんし、ダメージ系の効果は威力が半減してしまいます。
成功率修正値はこの抵抗の難易度に関わってきます。

Q.質問 画像入りの会話ウィンドウを作る際、「ランダム」と「選択中」という項目がありますが、この両者はどう違うんですか?
A.回答
CWのイベントには、選択メンバーという要素があります。
これは“その時に選択されているPC”という意味でして、主にメンバ選択分岐コンテントで決定されます。

効果コンテントや、判定分岐コンテントを見て下さい。
判定対象の欄に、選択メンバと言う言葉が見出せると思います。
イベントの中には、プレイヤーが選択したキャラクターに喋らせたい、プレイヤーが選択したキャラクターに成功判定をさせたいと言うような、選ばれた一人のPCに行動させる事が良くあります。
これを実現するのが、“選択メンバー”なのです。

メンバ選択分岐コンテント等で選ばれたPCは以後、そのイベント中に限り、変更されるまで選択メンバとして指定されます。メッセージや判定などで“選択メンバ”を選択すれば、そのキャラクターがメッセージのイメージとして表示され、あるいは、判定を行うわけです。

選択メンバを決定するのは、メンバ選択分岐コンテントだけではありません。例えばカードを使用した際に発火する“効果イベント”ではカードの使用者が最初から選択メンバとして指定されます。
また、クーポン分岐コンテントも選択メンバーの変更を行います。

さて、会話イベント(メッセージコンテント)ですけど、ランダムはその名の通り、行動可能なPCの中からランダムに一人を選択、選択中は現在の選択メンバーを表示、と言う意味です。
メンバーが選択されていない場合にはランダムに一人を選択しますので、結果的に同じ現象が発生するわけです。