□ 開発履歴 □
CardWirth    <Version 1.15→1.20>
CardWirthEditor <Version 1.15→1.20>
(データバージョン3対応)

《共通の変更点》

(1) 『背景ファイルにJPEG形式を採用』
 背景ファイルに、JPEG形式の画像を利用する事が可能となりました。
 背景及びシーンに、利用する事が可能となった事により、シナリオサイズを大幅に削減する事が出来ます。

(2) 『効果系カードの効果属性の見直し』
 効果系カード(スキルカード・アイテムカード・召喚獣カード)の「効果属性」を、以下の4つに変更しました。
 ・物理効果
 ・魔法効果
 ・魔法的物理効果
 ・物理的魔法効果

(3) 『メッセージで「選択以外」の指定を可能』
 メッセージやセリフコンテントの「選択メンバ」「ランダム」についで、「選択メンバ以外」の指定を可能としました。
 これによって、パーティの冒険者同士の会話がスムーズに進める事が出来ます。

(4) 『メッセージ中に特殊文字の表示を可能』
 メッセージやセリフコンテントの表示メッセージの中に、冒険者達の名前や、ハートマークのような特殊文字、ステップやフラグの状態名等を埋め込む事が可能となりました。
 また、文字の色の変更なども可能です。

(5) 『シナリオフォルダの階層化』
 "Scenario"フォルダ以下のフォルダも認識する事が可能となりました。
 これによって、シナリオを作者毎に分類したり、デバグ用のシナリオだけを集めたりする事が出来ます。

(6) 『効果系カードの使用時イベントの設定』
 効果系カード(スキルカード・アイテムカード・召喚獣カード)の使用時に発生するイベントを作成する事を可能としました。
 カード自体にイベントが設定される為、別のシナリオで使用した場合も同じイベントを発生させる事が可能となります。

(7) 『メニューカードの画像指定方法』
 メニューカードの画像の指定方法を、ファイル名でも指定可能な様にしました。
 今までと同様に、メニューカードに画像を埋め込む事も可能です。
 同一の画像を利用しているメニューカードや、フルカラーの画像を利用しているメニューカードなどの場合に、これを利用する事によって、シナリオのサイズを削減する事が出来ます。

(8) 『パッケージ機能の実装』
 パッケージとは、イベントに名前を付けたもので、シナリオ中にイベントの中から指定する事が可能です。
 シナリオ中で同じイベントがあちこちにある場合、修正する時に全てのイベントを修正していく事は大変です。その同じイベントの部分を、パッケージとして纏めておき、使う部分からそのパッケージを呼び出すようにすれば、複数のイベントで同じイベント内容を持つ事ができ、修正も簡単になります。勿論、呼び出した後、そのイベントに復帰する事も可能です。
 これは、追加機能なので、利用しなくてもシナリオは作れます。

(9) 『一部モーションに継続時間の設定』
 精神系・魔法系・能力系モーションのデータとして、継続時間を追加しました。
 これによって、今まで一律だった効果の継続時間を、自由にカスタマイズする事が出来ます。

(10) 『カード操作系コンテントの機能修正』
 カード操作系のコンテントのデータとして、「枚数」及び「適用範囲」を追加しました。
 これによって、今までより詳細にカード系の操作を行う事が出来ます。
 勿論、今まで通りの方法で操作する事も可能です。

(11) 『ゴシップの設定可能』
 冒険者の宿につけられるクーポンを「ゴシップ」と呼び、その「ゴシップ」を操作する事を可能としました。
 これによって、その宿の「ゴシップ」によってもシナリオ中で分岐する事もできます。

(12) 『新規コンテントの追加』
 新たなコンテントを、多数追加しました。詳しくは公開後のヘルプをご覧ください。
  ○ パーティ表示コンテント
      (パーティが隠蔽されていた時に、見えるようにします)
  ○ パーティ隠蔽コンテント
      (パーティを画面上から見えなくします)
  ○ 効果中断コンテント
      (カードの効果を強制中断します)
      (例:魔法の禁止
  ○ 呼び出し(コール)コンテント
      (スタートコンテントを指定して呼び出しをします)
  ○ パッケージリンクコンテント
      (任意のパッケージへイベントをリンクします)
  ○ パッケージコールコンテント
      (任意のパッケージのイベントを呼び出します)
  ○ 宿屋クーポン操作コンテント
      (冒険者の宿用の称号(ゴシップ)を操作します)
  ○ 終了済みシナリオ操作コンテント
      (冒険者の宿の「終了済みシナリオ」を操作します)
  ○ エリア分岐コンテント
      (冒険者達の存在しているエリアによる分岐をします)
  ○ バトル分岐コンテント
      (冒険者達の突入しているバトルによる分岐をします)
  ○ バトル判定コンテント
      (現在、戦闘中か否かの判定を行います)


《エンジンの変更点》

(1) 『本型ダイアログ、貼紙型ダイアログの改良』
 操作性の向上のため、冒険者の宿で使用されている
 ・本型ダイアログ (宿帳を見る|冒険の再開|アルバム)
 ・貼紙型ダイアログ(貼紙を見る|カード購入|宿の選択)
の二種類のダイアログに10ページ単位でページ切替を行うジャンプボタンを設けました。
さらに下記の変更を加えました。

「貼紙を見る」
 シナリオフォルダ下の構造を反映させ、シナリオの選択に階層構造を取り入れた仕様を採用しました。

「カード購入」
 手札カードの種別により分割し、また価格に応じた整列を行う仕様を採用しました。

(2) 『デバグモードの機能拡張』
 デバグダイアログの機能を強化しました。イベントの中断、冒険者の回復、手札カードの配布など、デバグに役立つと思われる多数の機能を追加しました。さらにシナリオの進行状態を簡易ファイルとして保存、再生する事が可能となり、デバグ作業の手間を軽減します。

 また、従来は作者名が空白の場合に自動的にデバグモードを起動する仕様となっていましたが、今回より「F9」キーによる起動方法を採用しました。これにより、どのような場面でもデバグモードに切り替える事ができ、また通常モードに復帰することも可能となりました。


《エディタの変更点》

(1) 『NPCへの汚名付加』
 仲間になるNPCに対して与えるクーポンに得点を設定する事を可能としました。
 これによって、汚名を持ったNPCも仲間に入れる事が出来ます。

(2) 『プレイヤーカードの表示・非表示』
 エリアでの背景設定時において、プレイヤーカードを表示するかしないかのオプションを設置しました。

(3) 『イベントとコンテントの境界線』
 イベントビューとコンテントビューの境界線をユーザの任意の位置に移動する事が可能となりました。

(4) 『コンテント選択方法の改良』
 シフトキーを押しながらコンテントを選択する事により、選択コンテントの持続を行います。

(5) 『キャストの所有カード部分の改良』
 今まで、キャストのダイアログ上で行ってきたキャストの所有カード部分を、ウィンドウとする事によって、直接作成・編集が可能となりました。
 勿論、そのウィンドウへのドラッグ&ドロップ等も実現しています。

(6) 『各種ダイアログの修正・改良』
 コンテントからのダイアログを、それぞれ使い易く改良しました。

□ 開発履歴 □
CardWirth    <Version 1.14→1.15>
CardWirthEditor <Version 1.14→1.15>
(データバージョン2対応)

《共通の変更点》

(1) 『戦闘時BGMの設定可能』
 戦闘時のBGMを設定する事ができるようにしました。
 これによって、戦闘開始直後から、お好みのMidiファイルを演奏する事が出来ます。

(2) 『効果系カードに「価値」という属性を付加』
 効果系カード(スキルカード・アイテムカード・召喚獣カード)に、「価値」を定める属性を追加しました。
 「日用品」「希少品」「貴重品」の区別をつける事により、シナリオのキーとなるアイテムは、破棄できないようになったり、リューンでも売っているカードは、宿の店先には並ばないようにしたりなどを設定する事ができます。

(3) 『効果系カードに「兼用属性」という属性を付加』
 効果系カード(スキルカード・アイテムカード・召喚獣カード)のカード属性に、「武器無効&魔法無効」の場合にのみ却下される「兼用属性」を追加しました。
 これにより、さらに様々なスキルの設定が可能となりました。


《エンジンの変更点》

(1) 『召喚獣の破棄の修正』
 召喚獣の破棄に関する部分を修正を行いました。

(2) 『キーボード対応』
 キーボードによる操作を可能としました。

(3) 『冒険者の引退と復帰』
 冒険者を引退させたり、復帰させたりする事ができます。


《エディタの変更点》

(1) 『シーンの設定』
 今まで、「テーブルウィンドウ」の「シーンビュー」の中で、動的に追加・削除を行っていた部分を、ダイアログで陳列表示する事により、操作の改良となるよう変更を行いました。

□ 開発履歴 □
CardWirth    <Version 1.13→1.14>
CardWirthEditor <Version 1.01→1.14>
(データバージョン1対応)

《共通の変更点》

(1) 『冒険者のレベルに上限を設定』
 冒険者のレベルの上限を一律10としました。
 この変更に際し、レベルの上昇を現状より上がりにくくしました。
 シナリオ作者の皆様には、申し訳ありませんが、対象レベルの見直しを行って頂きますようお願いします。どうか、ご理解ご協力下さい。よろしくお願いします。
 既に高レベルの冒険者を所有されているプレイヤーの皆様は、そのキャラクター達も続けてご利用できます。また、レベルが高くなりすぎた場合などの調整の為の機能は、別に用意いたしますので、ご安心下さい。

  【実装を行った理由】
 まず、レベルに上限を設けた理由として、現在のシナリオ事情があります。現在、次々と高レベルのシナリオが発表されていますが、その一方で低レベルのシナリオの不足が目立っています。これは、シナリオ作成の際に、作者の方が自分のキャラクターをテストプレイに使う事を考えれば当然の事なのですが、このままだと、際限無く対象レベルは上昇していく事になるでしょう。
 レベルに上限がないのは、一見、自由度が高いようにも見えますが、それはシナリオ製作者側の事であり、プレイヤーの側に立ってみれば、逆に自由度に大きなペナルティを与えているように思えます。途中、一つでも冒険に失敗すれば、どんどんレベルの上がるシナリオ路線に付いていけず、そこで挫折してしまう事があるかもしれません。また、仕事の選択権はプレイヤーにあるはずが、やりたい上級シナリオをプレイする為に、レベルを上げる事だけを目的に、望まないシナリオをプレイするという状況が発生する事も考えられます。効率だけを求めるようになってしまうのはゲームとして余りにも悲しい現象です。
 また、レベルの上限を設けなかった為に、異常な程レベルが上がってしまい、それによってゲームの進行上、不具合が生じるなどといった症例も報告されています。
 こういった事情から、我々は、これらの問題を打破するためにレベルに上限を設けました。
 次に、そのレベルの上限をカード所持枚数を最大数持つ事ができるLV15ではなく、あえてLV10とした事については、人間には到達できない領域を考えて設定しました。
 ドラゴンやデーモンなどといった、人間より遥かに優れた生命体には数値的な強さのみでなく、CardWirthの特徴でもあるカードの所有可能枚数においても有利にした方が面白いと考えた為です。

(2) 『召喚獣の所有枚数の見直し』
 召喚獣カードの所有枚数を減少しました。
 ここで、付帯能力系の召喚獣も所有枚数に含まれます。やはり、付帯能力を持つ者には、アイテムの所有同様、それなりにペナルティを与えるべきだろうとの考えです。

(3) 『眠り状態の冒険者のロール判定』
 ロール判定コンテンツで眠っている冒険者もロールに参加させる事を可能としました。ただし、通常状態にある者との差別化からロールにペナルティが課せられます。

(4) 『新規コンテンツの追加』
 新たなコンテンツを、[Additional]として、追加しました。追加したのは、以下の9つです。
  ○ 台詞コンテンツ
      (称号に合ったメッセージを表示します)
      (例:性別によるメッセージの変化
  ○ ステップ増加コンテンツ
      (指定のステップの値を1増加させます)
  ○ ステップ減少コンテンツ
      (指定のステップの値を1減少させます)
  ○ フラグ反転コンテンツ
      (指定のフラグの値を反転させます)
  ○ ステップ上下分岐コンテンツ
      (指定のステップの値により2分岐します)
  ○ 時間経過コンテンツ
      (ターン数を手動で経過させます)
  ○ レベル分岐コンテンツ
      (冒険者のレベルによって2分岐します)
  ○ 状態分岐コンテンツ
      (冒険者の状態によって2分岐します)
  ○ 人数分岐コンテンツ
      (冒険者達の人数によって2分岐します)


《エンジンの変更点》

(1) 『カード売却の買い取り価格』
 宿でのカード売却の買い取り価格を原価の3分の1から2分の1に修正しました。

(2) 『技能カードの使用回数』
 技能カードの使用回数に修正を加えました。
 レベル差が開くに従い、カードの使用時に失敗する確率が高くなります。

(3) 『カード剥奪系コンテンツの再修正』
 カード剥奪系コンテンツの再修正しました。カード一枚のみの剥奪とします。
 この際の優先順位は
  (1) 使用カード(効果発火イベントの場合のみ)
  (2) 選択メンバ
  (3) 味方パーティ
  (4) 敵パーティ(戦闘中のみ)
 とします。


《エディタの変更点》

(1) 『数値の限界値』
 数値データを入力する際に、どのような値も入力できる部分を修正しました。

(2) 『ツリー上のリターン対応』
 コンテンツツリー上で、リターンキーを押す事によるプロパティ表示を可能としました。

(3) 『キーコードの追加』
 編集中に選択出来るキーコードの種類を増やしました

□ 開発履歴 □
CardWirth    <Version 1.10→1.13>
CardWirthEditor <Version 1.00→1.01>
(データバージョン0対応)

《共通の変更点》

(1) 『キャストのクーポン』
 各キャストに特徴を示すクーポンを付けることを可能としました。
 宿に連れ込むNPCなどに自由にクーポン券を与えて、性別などの特性を与える事が可能です。
 また、冒険者達は、作成された時点で、その性別や特性にあったクーポンが与えられるようになりました。
 性別は“_♂”あるいは“_♀”で、世代は“_子供”“_若者”“_大人”“_老人”で与えられます。最初に“_”の付くクーポン券は隠蔽クーポンとして通常、経歴欄に表示されません。デバグモードでのみ確認可能です。


《エンジンの変更点》

(1) 『シナリオ間のカード認識』
 前バージョンでは不可能だったシナリオ間のカードの認識を可能としました。これまで、シナリオから持ち帰ったアイテムなどが同シナリオ、あるいは別シナリオで判別できないなどの不備がありましたが、この問題を解決しました。
 カードの判別はそのカードの種別(アイテム/技能/召喚獣)、名称、解説の三者を比較して行っています。

(2) 『実行時のメモリ軽量化』
 エンジンが実行時に使用するメモリ量を軽減しました。戦闘中の思考ルーチンなど速度アップしていますが、マシンの性能によってはカード選択ダイアログなどを開く際に負担がかかるかもしれません。しかし、これにより、リソース不足の問題は、大きく改善される事になります。


《エディタの変更点》

(1) 『シナリオの対象レベル表記』
 シナリオに対象レベルを入力する欄を用意しました。シナリオの解説を入力する部分にあります。ここに数値を入力すると貼紙に対象レベルが表示されます。

(2) 『汚名の設定』
 クーポンで「汚名」を設定する事を可能としました。
 現状のクーポン得点の部分で、負の数値を設定する事ができます。「汚名」を受けたキャラクタは、レベルに必要な数値が更に多く必要となるだけで、レベルが下がる事はありません。